top of page
執筆者の写真百束 比古(HYAKUSOKU HIKO)

その11 美容外科手術の実際―下眼瞼除皺術(たるみ取り)

下眼瞼の加齢現象の一つにたるみとくまがある。原因は主として眼輪筋の加齢による緩みで、これが原因で眼窩脂肪の突出を招く。また、くまは疲れた時に顕著になることでわかるように。血液の色が鬱血によって黒ずんだのが原因と思われる。眼瞼の皮膚は薄いので、眼輪筋の血流の色の変化を映すと思われる。


これの手術的治療には眼輪筋と皮膚を引き締める必要がある。

睫毛の下ぎりぎりで切って皮膚を切り取って、直下の眼輪筋を横方向に縫い縮めたり、眼窩外側の骨膜に引っ張り上げて縫い付けたりする。また、Hamra法というのがあるが、これは眼窩下縁に眼輪筋の筋膜を引っ張って縫い付けるという方法である。眼窩脂肪の押し込みにはよいが皮下剥離の範囲が広くなるので術後の皮下血種などの一時的後遺症の危惧があり、症例を選ぶ必要がある。


また、眼窩脂肪を減量する方法に、レーザーメスで結膜を切って、脱出した脂肪を切り取る、という方法があるが私は経験がないので効果はわからない。次回は陥没乳頭の形成手術について述べる。


            下眼瞼のクマとたるみの術前。          



                  主従後の状態。


閲覧数:129回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page