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その18 圧挫熱傷(ヒートプレス損傷)の形成外科的治療について

  • 執筆者の写真: 百束 比古(HYAKUSOKU HIKO)
    百束 比古(HYAKUSOKU HIKO)
  • 2020年10月7日
  • 読了時間: 1分

ヒートプレス損傷は、クリーニング業に特有な外傷で、アイロンのようなプレスの機械に手を挟まれて受傷する。手が熱した金属に挟まれると言えばわかり易い。特に指を挟まれると熱傷の深度は深く、腱や関節の損傷を合併すると機能障害を来す。また、熱傷創が深いと遊離植皮では生着し難く、何らかの皮弁移植を必要とすることが多い。そこで繁用されるのが腹部皮弁であり、腹部にポケットを作って手を入れることもある。

以下に代表的な症例を見せる。


第2,3,4右手指のヒートプレス損傷。

術前の状態と腹部にデザインした3皮弁。


皮弁の逢着。2週間後に切り離す。


切り離し後3ヶ月。


把握の状態。





可成り高度のヒートプレス損傷。

手術前の状態。


SEPA皮弁を下腹部にデザインする。


手を皮弁で被覆下状態。


皮弁は切離され、その度分離した指を植皮で被覆した。最初の手術から半年後の状態。


お見せしたように、ヒートプレス損傷は熱傷と挫滅創の性格を有するので、一般的には皮弁による被覆が必要になる。範囲のより小さいものでは、マイクロサージャリーを用いた遊離皮弁の適用もあり得る。


次回は、手背の超薄皮弁による被覆について述べる。

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