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執筆者の写真百束 比古(HYAKUSOKU HIKO)

その2 Reconstructive Aesthetic Surgery(再建美容外科)とは何か?

形成再建外科という言うなれば正当な医学の内に、美容外科の手技を生かそうという風潮が新たな分野として欧米で起こった。これがReconstructive Aesthetic Surgery(再建美容外科)である。具体的に述べると、顔面の再建手術に美容外科的手技、例えば鼻を高くしたり瞼をよりきれいに治したりして再建の効果を増すとか、乳がん手術の後乳房再建をする時、正常なもう一方の乳房を再建した乳房に合わせてよりきれいに‘(多くは老化で下垂した乳房を若返らせるなど)する場合を指す。私が開発した超薄皮弁という植皮に近い薄さの皮弁による、顔面頸部の再建方法もReconstructive Aesthetic Surgery(再建美容外科)の一環である。

しかし、日本では形成再建手術は健康保険が効くが、美容外科手術は保険でできないと言う障壁がありReconstructive Aesthetic Surgery(再建美容外科)という分野が中々学会でも取り上げにくいのではないだろうか。然るにこれを学問として発達させないと美容外科学という医学的学問を形成外科の一分野として取り込むことができまい。

次回は、我が国における美容外科の歴史にちて少し振り返ってみる。(写真は背中から超薄皮弁を移植した頸部瘢痕の術前、皮弁デザインと術後の例――弟子のベトナム国立熱傷研究所病院・ビン副所長による)


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